【保存版】ヤマト住建vs一条工務店｜徹底比較！性能・価格・間取りの違いをわかりやすく解説

ヤマト住建と一条工務店の違いを徹底比較しています。どちらも高性能住宅を提供しますが、断熱・気密性能を重視する一条工務店と、自由設計や全館空調に強みを持つヤマト住建では特徴が異なります。耐震性、省エネ性能、空調システム、間取りの自由度などを詳しく解説し、自分に合ったハウスメーカー選びをサポートします！性能重視派も、設計の自由度を求める人も必見の内容です。

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この記事では桧ヤマト住建と一条工務店の比較しています。

結論

ヤマト住建は自由設計を重視しながら高性能な家を建てたい人に適しているのに対し、一条工務店は数値で裏付けられた高性能住宅を求める人に向いていると言えます。どちらを選ぶかは、求める性能と設計の自由度、コストバランスによって決まります。

ヤマト住建と一条工務店の比較表

ヤマト住建と一条工務店の比較表をご紹介します。

	ヤマト住建	一条工務店
メイン構造・工法	木造軸組＋金物工法＋パネル工法	木造・ツインモノコック構造
断熱性
坪単価	45万～75万円	80～100万円
ランニングコスト	高性能住宅　全館空調システム 「YUCACOシステム」	高性能住宅・ 外壁はタイル壁
設備	LIXIL TOTO クリナップ	一条工務店オリジナル
構造体保証	30年 延長可能（有料・最長60年）	10年 延長可能（有料）
人気商品	エネージュG3 エネージュUW エネージュW エネージュN エネージュLCCM エネージュSGR ハッピーバリューZ	グランスマート グランセゾン アイスマート
自由度	高い	低い
空調システム	全館空調システム「YUCACOシステム」 （標準仕様）	全館空調システム「さらぽか空調」（オプション）

ヤマト住建の特徴

ヤマト住建は、1987年に創業した住宅メーカーで、主に関西を中心に全国展開しています。高気密・高断熱の家づくりを重視し、長期的に快適に暮らせる住宅を提供することを理念としています。特に、環境に配慮した省エネルギー住宅を推進しています。

ヤマト住建の会社概要

社名	ヤマト住建株式会社
本社	兵庫県神戸市中央区浜辺通5丁目1番14号 神戸商工貿易センタービル18階
設立	平成2年1月
代表者	代表取締役会長　 西津 昌廣 代表取締役副会長 中川 泰 代表取締役社長　 河本 佳樹
資本金	3億1,900万円
従業員数	751名（2024年10月31日時点、パート社員含む）
売上高	320億円（2023年3月期）

ヤマト住建は、高気密・高断熱の省エネ住宅を提供しています。特に耐震性や健康志向の住宅づくりに力を入れており、自由設計を基本としながらも高性能な住まいを実現できる点が特徴です。

頑丈な住まい　安心の耐震性

ヤマト住建は、地震に強い家づくりを目指し、独自の耐震技術を取り入れています。そもそも、構造自体がパネル工法という耐震性の高い構造となっていて、揺れを分散でいるような構造となっています。また、金物工法という柱や梁の接合部と接続する金具を一体化させる工法で、木造軸組工法で弱みになってしまっていた接合部の強度も高めてくれています。

それだけでなく、ヤマト住建では制振ダンパー「エヴォルツ220」が標準採用になっています。「エヴォルツ220」はショックアブソーバー・サスペンション・メーカーのビルシュタイン社とコラボして製作された商品で、実際にショックアブソーバーのような自動車の振動吸収技術が応用されており、特許も取得しています。

他のハウスメーカーではオプション扱いとなる場合も多い制振ダンパーをコスパよく標準仕様で耐震性を上げられるのはヤマト住建の特徴です。

高気密・高断熱住宅と自由に調整できる省エネ性

ヤマト住建の家づくりの中心には、「高気密・高断熱性能」があります。商品によって変動しますが、断熱仕様は「内外ダブル断熱」か「外側断熱」になっていて、「内外ダブル断熱」は柱の内側と外側の両方に、 「外側断熱」は柱の外側に断熱材を入れる方法となっています。

また、気密性に関しても優れていて、気密テープという隙間を塞ぐテープを貼って対策していて、気密性を表すC値は1㎠/㎡以下が取れていれば十分、と言われているところをC値0.1㎠/㎡以下の取得実績もあります。

さらに、ヤマト住建の省エネ性能の強みは、単に高断熱化するだけでなく、「住む人のライフスタイルに合わせてエネルギー消費を調整できる自由度の高さ」にあります。ZEH仕様の住宅も積極的に展開しており、太陽光発電システムや蓄電池の導入を組み合わせることで、電力の自給自足を目指すことも可能です。さらに、高効率なエコキュートやLED照明を取り入れることで、家庭全体のエネルギー消費を最適化し、光熱費の削減にも貢献します。

ヤマト住建の家は、ただ単に高断熱・高気密を実現するだけでなく、施主のライフスタイルに合わせた省エネ設計が可能で、家族構成や生活リズムに応じたエネルギー消費を最適化することができます。

５つの健康

ヤマト住建は「5つの健康」というコンセプトを掲げ、住まいの快適性と安全性を追求しています。その中でも「空気」の健康を重視し、全館空調システム「YUCACOシステム」を導入することで、家全体の温度差を減らし、常に快適な室内環境を維持できるよう設計されています。また、室内の空気を清潔に保つために、空気循環システムを採用し、換気性能の向上を図っています。さらに、「水」の健康面では、高性能な浄水システムを導入し、家庭内で使用する水の安全性を高めています。

また、「素材」にもこだわり、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドを低減する建材を採用することで、健康的な住環境を実現しています。加えて、湿度調整効果のある素材を用いることで、年間を通じて快適な室内環境を維持できるよう配慮されています。「設計」面では、自然の力を活かすパッシブデザインを取り入れ、省エネルギーと快適性を両立しているだけでなく、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できる可変性のある間取りを採用し、長く快適に住み続けられる家づくりを提供しています。

そして、「価格」においても、高性能な住宅を適正価格で提供することを重視し、コストパフォーマンスの高い住まいを実現しています。将来的なランニングコストを抑える設計を採用し、経済性と環境負荷低減の両立を目指しています。このように、ヤマト住建は住む人の健康と快適性を第一に考え、長期的な視点で安心できる住環境の提供に取り組んでいる点が大きな特徴です。

ヤマト住建の強み

ヤマト住建の最大の強みは、「高性能な住宅を適正価格で提供する」という点にあります。特に、高気密・高断熱性能に優れた住まいを提供しながら、コストパフォーマンスを重視した価格設定をしていることが大きな強みです。近年、省エネ性能や耐震性能を重視する傾向が強まっていますが、ヤマト住建はこれらの要素を標準仕様として備えつつ、手の届きやすい価格帯を実現しています。

特に、全館空調「YUCACOシステム」を採用することで、家のどこにいても温度差の少ない快適な環境を実現し、省エネ効果を高めています。こうしたシステムは一般的に高価格帯の住宅に導入されることが多いですが、ヤマト住建は独自のコスト管理を行うことで、より多くの家庭が手に入れやすい価格帯を維持しています。

また、耐震性にも優れた設計を採用しており、地震が多い日本の環境に適した住まいを提供しています。ヤマト住建の住宅は、耐震等級3（最高等級）を基本仕様とし、地震に対する強い耐久性を持たせています。これにより、大きな災害時にも家族の安全を守ることができる点は、安心感につながる大きなポイントです。さらに、ヤマト住建は「5つの健康」（空気・水・素材・設計・価格）というコンセプトを掲げ、住まいの快適性や健康への配慮も大切にしています。特に、空気の質を高めるために、換気性能の向上や自然素材の活用を積極的に行い、シックハウス症候群のリスクを軽減する設計を採用しています。これにより、住む人の健康を守りながら、長く快適に暮らせる住まいを提供している点も大きな強みです。

総じて、ヤマト住建は「高性能な家を、適正価格で提供する」ことを強みとし、省エネ性能・耐震性能・健康配慮を兼ね備えた住宅を実現しています。これにより、住宅の品質とコストのバランスを重視する人々にとって、非常に魅力的な選択肢となっています。

一条工務店の特徴

一条工務店は、日本国内外で展開している大手ハウスメーカーで、高性能住宅を提供することで知られています。1978年に設立され、注文住宅を中心に展開。耐久性や省エネ性能、快適性を重視した家づくりを行っており、特に「家は性能」を企業理念に掲げています。各種モデルハウスを全国に展開していて、見学や相談を通じて、顧客に最適な住宅プランを提案しています。

一条工務店の会社概要

社名	株式会社一条工務店
本社	東京都江東区木場5-10-10 浜松本社　静岡県浜松市中央区大久保町1227-6
設立	1978年9月
代表者	代表取締役社長　岩田　直樹
資本金	2億7,460万円
従業員	約6,700名
売上	約5,373億円
拠点数	沖縄県・高知県を除く全国約500拠点、19工場

※2024年3月31日現在の数字です。

一条工務店の特徴

圧倒的な高性能住宅

住宅の標準仕様で、HEAT20 G3水準（高断熱・高気密）を満たす性能を提供。ZEH（ゼロエネルギーハウス）にも対応しており、省エネ性能が非常に高いです。数値面でも、住宅の気密性を表すC値（相当隙間面積）も平均実測値0.59㎠/㎡だったり、「アイスマート」はUA値 0.25 W/m²・Kと圧倒的な高断熱を実現しています。一条工務店は施工する全棟において、気密測定を実施しており、性能評価において他のハウスメーカーに比べて頭一つ抜けています。

全館床暖房の標準装備

冬場の快適性を追求するため、家全体に床暖房を標準で導入。寒冷地でも暖かく過ごせる仕様が人気です。リビングはもちろん玄関や廊下、脱衣所やお風呂に至るまで配管が張り巡らされています。足元から温めるため、エアコンのように上下の温度差もつくらずつま先から頭までやさしい暖かさで包み込みます。

エアコンと同じ原理で、空気を圧縮した時に出る熱で温める「ヒートポンプ式床暖房」を採用していて、一般的な住宅に採用されているガス温水式床暖房と比べて、ランニングコストがとにかく安いです。

これに加えて、オリジナルの太陽光発電システム（オプション扱い）を採用することで、日々の電気代を抑えて生活することが可能となっています。

防災性能と耐久性

一条工務店は、地震に対する高い安全性を追求した耐震構造を標準採用しており、繰り返しの揺れにも強い設計が施されています。耐震性に加え、風雨や台風などの自然災害にも耐えられる堅牢な建物を提供しているため、長期的な安心感を得られるのが大きな魅力です。

完全自社工場での製造

高品質な住宅を実現するため、一条工務店は主要な建材や設備を自社工場で一貫して製造しています。これにより、品質管理が徹底され、部材の精度や仕上がりにムラがありません。たとえば、高断熱仕様の壁材や高性能窓も自社で生産しているため、住宅全体の性能が一定水準以上であることが保証されています。さらに、工場での生産体制により、施工スピードの効率化とコスト削減も実現しています。

省エネ設備の充実

環境への配慮と長期的なコスト削減を両立するため、一条工務店は省エネ設備の充実に力を入れています。太陽光発電システムや家庭用蓄電池の導入を推奨し、エネルギー効率を最大化する設計を提案しています。

また、断熱性能や気密性の高さと組み合わせることで、夏は涼しく冬は暖かい住環境を実現。これにより、光熱費を大幅に削減しながら快適に暮らせる住まいを提供しています。さらに、商品によってはZEH（ゼロエネルギーハウス）対応の設計も可能で、未来志向のエコ住宅を実現できます。

一条工務店の一番の強みや押している点

一条工務店の一番の強みは、住宅性能の高さとそれを標準仕様で提供している点です。他社ではオプション扱いとなる高断熱・高気密の性能基準が標準となっています。人気なオリジナルの住宅設備も標準装備としている点は、コストパフォーマンスの面でも優れています。

また、「夏涼しく、冬暖かい」住環境を実現しつつ、省エネ性能を追求しているため、長期的なランニングコストも低く抑えられることが評価されています。

特に「家は性能」という理念に基づいた、性能重視の家づくりが信頼され、顧客満足度が高いことも特徴的です。

まとめ

ヤマト住建と一条工務店は、どちらも高性能な住宅を提供するハウスメーカーですが、それぞれ異なる強みを持っています。

「住宅性能」に関しては、一条工務店の方が数値的なスペックを前面に押し出し、業界トップクラスの気密・断熱性能を提供しています。具体的には、C値（気密性能）は0.5以下、UA値（断熱性能）もZEH基準を大幅に上回る水準を実現しており、標準仕様でも非常に高性能な住宅が手に入ります。

一方、ヤマト住建も高気密・高断熱を重視していますが、自由設計を前提としており、断熱仕様や気密性は顧客の希望に応じてカスタマイズ可能です。より柔軟なプランニングを求める人には、ヤマト住建が適しているといえます。

次に、「耐震性」を比較すると、両社ともに耐震等級3（最高等級）を標準仕様とし、地震に強い家を提供しています。しかし、一条工務店は「モノコック構造」と呼ばれる独自の工法を採用し、建物全体の一体性を高めることで耐震性を向上させていて、ヤマト住建は、制振装置「エヴォルツ220」を活用し、繰り返しの揺れにも強い構造を採用しています。どちらも地震に対する強さは申し分ありませんが、耐震性能に特化した一条工務店と、制振性能を加味したヤマト住建という違いがあります。

「快適性・空調システム」に関しては、ヤマト住建の「全館空調YUCACO」が大きな強みです。エアコン1台で家全体を一定の温度に保てるため、冷暖房費の節約にもつながります。一条工務店も「さらぽか空調」などの換気・空調システムを導入していますが、標準仕様として全館空調を採用しているわけではありません。そのため、全館空調を重視するならヤマト住建、より高気密高断熱のパッシブ性能を重視するなら一条工務店が適していると言えます。

最後に、「プランの自由度」を比較すると、一条工務店は高性能な設備や仕様が標準化されている一方で、間取りの自由度は限定的です。一方、ヤマト住建は「完全自由設計」を基本とし、顧客のライフスタイルに合わせたプランニングが可能です。

どちらを選ぶかは、求める性能と設計の自由度、コストバランスによって選択することをおすすめします。

Q&A

ヤマト住建と一条工務店の大きな違いは何ですか？

一条工務店は業界トップクラスの気密・断熱性能を標準仕様で提供するのに対し、ヤマト住建は高性能住宅に加えて自由設計や全館空調システムを強みとしています。また、一条工務店は規格型住宅が中心であるのに対し、ヤマト住建はカスタマイズ性の高い住宅を提供しています。

耐震性能ではどちらが優れていますか？

どちらも耐震等級3（最高等級）を標準仕様としていますが、構造に違いがあります。一条工務店は「超剛性モノコック構造」により住宅全体を強固にするのが特徴です。一方、ヤマト住建は制振装置「evoltz」を採用し、余震への耐性を高めています。一度の揺れへの強さなら一条工務店、繰り返しの揺れへの対応力ならヤマト住建が優れています。

ヤマト住建と一条工務店の価格帯の違いは？

一条工務店は標準仕様の性能が非常に高いため、その分のコストがかかります。特にオプションを追加すると価格が上がりやすい傾向があります。ヤマト住建は基本性能を確保しつつ、自由設計や選択肢の幅が広いため、コスト調整がしやすいです。性能にこだわりたいなら一条工務店、予算に応じてプランを柔軟に選びたいならヤマト住建が向いています。

ヤマト住建は都市部の狭い土地にも対応できますか？

ヤマト住建は都市部の限られた敷地を有効活用する提案が得意です。特に「屋上庭園」の施工数は13年連続全国No.1で、庭を確保できない都市部でもプライベート空間を実現できます。一条工務店は規格型のため、狭小地での設計自由度はヤマト住建に軍配が上がります。

どちらのハウスメーカーが長く住むのに向いていますか？

一条工務店は、高断熱・高気密な住宅性能が経年劣化しにくいため、長期的な快適性を維持しやすいです。ヤマト住建も耐震性能や省エネ性能に優れていますが、自由設計のため、住み方に合わせた設計が可能です。家の性能で選ぶなら一条工務店、ライフスタイルの変化に対応したいならヤマト住建が向いています。

結局どちらがオススメですか？

住宅性能を最優先し、確実に高性能な家を建てたいなら一条工務店がオススメです。一方、設計の自由度や全館空調の快適性、コストバランスを重視するならヤマト住建が適しています。

選び方のポイント

• 自由設計を重視しながら高性能な家を建てたい人はヤマト住建
• 標準仕様で全館空調システムを取り入れたい人はヤマト住建
• 業界トップクラスの断熱性や気密性といった、住宅性能を最優先する方は一条工務店
• 数値で裏付けられた高性能住宅を求める方は一条工務店