【2025年最新版】アイ工務店vs一条工務店｜徹底比較！後悔しない選び方を解説！

アイ工務店と一条工務店の違いを徹底比較しています。一条工務店は高性能・高耐久な住宅を標準仕様で提供し、快適性を重視しています。一方、アイ工務店はコストパフォーマンスと自由設計の両立を実現し、施主の希望に柔軟に対応していたりと、どちらが自分に合うかを見極めるポイントを解説します。

一生に一度の買い物、あなたには後悔してほしくない！
読んで知って、賢くあなたの夢のマイホームを実現させましょう。

元工務店営業担当の私の主張はただひとつ！

住宅展示場にそのまま行ってしまった方や、比較ができてない方はこちらから、『比較検討をする』

この記事ではアイ工務店と一条工務店の比較しています。

結論

アイ工務店は「価格を抑えながら自由に設計したい人」一条工務店は「住宅性能を最優先し、快適性を追求したい人」、に適しています。どちらを選ぶべきかは、住まいに求める優先順位や建築費用によって決まるため、何を重視するのかを明確にしたうえで検討することが重要となります。

アイ工務店と一条工務店の比較表

アイ工務店と一条工務店の比較表をご紹介します。

	アイ工務店	一条工務店
メイン構造・工法	木造軸組工法 剛床工法、屋根断熱工法 オリジナルダブル断熱工法	木造・ツインモノコック構造
断熱性
断熱材	吹付発泡硬質ウレタンフォーム	高性能ウレタンフォーム
坪単価	65万～85万円	80～100万円
ランニングコスト	高性能住宅・ニチハ「モエンエクセラード18・16 Fu-geプレミアム」 KMEW「ネオロック・光セラ18」	高性能住宅・ 外壁はタイル壁
設備	LIXIL クリナップ Takara standard TOCLAS	一条工務店オリジナル
構造体保証	20年 延長可能（有料）	10年 延長可能（有料）
人気商品	N-ees HILLUS	グランスマート グランセゾン アイスマート
自由度	高い	低い
床暖房	温水式床暖房 電気式床暖房 （オプション）	全館床暖房（標準仕様）

アイ工務店の特徴

アイ工務店は、比較的新しい住宅メーカーであり、急成長を遂げている企業の一つで、着工数も大手ハウスメーカーに並ぶ経験数を誇っています。全国展開しており、特に関西圏を中心に展開を広げています。高性能住宅を手の届きやすい価格で提供することをコンセプトにしており、自由設計やコストパフォーマンスの高さが魅力となっています。

アイ工務店の会社概要

社名	株式会社アイ工務店
本社	大阪市中央区心斎橋筋1-9-17エトワール心斎橋9F
設立	2010年7月13日
代表者	代表取締役会長　田中 亘 代表取締役社長　坂井 達也
資本金	1億円
社員数	2,169人（2025年1月現在）
売上高	約1,600億円

アイ工務店は、高性能住宅を手の届きやすい価格で提供していて、近年急成長しているハウスメーカーです。ここでは、アイ工務店の特徴を「高コスパの住宅提供」「間取りの自由度がトップレベル」「ハイグレードな標準設備」「高性能住宅で長期優良住宅対応」の4つの視点から詳しく解説します。

高コスパの住宅提供

アイ工務店の大きな魅力の一つは、高性能な住宅を比較的リーズナブルな価格で提供している点です。一般的に、ハウスメーカーの住宅は営業や広告、流通コストが価格に反映されることが多いですが、アイ工務店は独自の流通網や営業戦略により、コストを抑えながら品質の高い住宅を実現しています。

例えば、商品カタログを1冊にして必要以上に制作・印刷費が発生させないようにしていたり、モデルハウスでは営業マンのみで対応し、受付スタッフを配置しないことで人件費を抑えたり、営業担当が、間取り提案・プレゼン・見積もり作成など複数の業務を担当することで、人件費を抑えています。

また、工務店とハウスメーカーの中間的な立ち位置を取ることで、大手ほどのブランド力はないものの、その分価格を抑えて顧客に還元しています。費用対効果の高さを重視する方にとっては、価格と性能のバランスが取れた選択肢となります。

間取りの自由度がトップレベル

注文住宅を検討する際、多くの方が重視するのが「自由設計の柔軟性」です。アイ工務店は、大手ハウスメーカーのような規格型の住宅ではなく、施主のライフスタイルや希望に合わせた自由度の高い設計が可能です。

例えば、リビングの広さや吹き抜け、収納スペースの配置など、細かな要望にも対応できるため、こだわりのある家づくりをしたい人に適しています。アイ工務店では『パーソナルモジュール』を採用しており、1mm単位の自由設計が可能です。一方、一条工務店は『尺モジュール』を採用しており、91cm単位での設計となるため、アイ工務店の方がより細かい間取り調整ができます。

こういったオプション扱いになるような設計の自由度が、アイ工務店では標準仕様の範囲内で対応できることも多く、結果としてコストパフォーマンスの高さにもつながっています。

ハイグレードな標準設備

アイ工務店の住宅は、標準仕様の設備のグレードが高い点も魅力です。キッチンやバスルーム、洗面台などの住宅設備は、大手メーカーのハイグレードモデルが標準仕様として採用されています。そのため、一般的なハウスメーカーでは追加費用がかかるような仕様が、アイ工務店では初めから組み込まれていることが多く、追加オプションを選ばなくても高品質な住宅を手に入れることができます。

また、オプション扱いが多い瓦の屋根も標準採用することができます。瓦は、一般的に採用されるスレート屋根よりも耐久性が高く、メンテナンス頻度を抑えられます。外壁には、ニチハ「モエンエクセラード18・16 Fu-geプレミアム」やKMEW「ネオロック・光セラ18」というハイグレードなサイディングを採用することができます。高耐久でメンテナンス頻度が低いため、他のハウスメーカーと比較して優れた性能を持っています。

高性能住宅で長期優良住宅対応

性能面でも、アイ工務店は高い基準を満たしています。気密性・断熱性に優れた住宅を提供し、全棟で長期優良住宅の認定を取得可能な仕様となっています。アイ工務店の住宅は、断熱等級5を満たしており、この断熱等級5は、補助金の対象にもなっている省エネ住宅「ZEH」住宅の基準にもなっている等級で、高断熱で冷暖房の使用が抑えられ、省エネレベルとなっています。

また、アイ工務店では全棟気密測定を行っています。C値（家の隙間の少なさを示す数値）は0.5以下を実現しており、高気密住宅として理想的なレベルです。それ以外にも「耐震性」においても高性能住宅を実現しています。アイ工務店では、剛床・モノコック工法や金物併用工法、剛床工法を組み合わせることで、耐震性を確保しながら自由な間取り設計を可能にしています。

「家は、家族の安全を守り、未来を育む場所」の理念のもと、2025年、2030年に予定されている省エネや断熱水準にまつわる法改正など住宅をとりまく社会の変化に対応できることを想定しています。想像を超える大災害にもゆるがない確固たる強さを持ち、あらゆる可能性を考慮し高い断熱・気密性能や、耐震、耐久、耐火性といったテクノロジーを追究やデザイン性や利便性だけでなく未来の安心も内包する家を実現しています。

アイ工務店の強み

家づくりを考える際、多くの人が「高性能な家をできるだけ手の届きやすい価格で建てたい」と考えます。しかし、性能や設備を重視すればコストが上がり、コストを抑えれば自由な設計やグレードの高い仕様は難しくなるのが一般的です。そんな中、アイ工務店は「コストを抑えつつ、自由設計で理想の住まいを実現できる」点で、他のハウスメーカーとは一線を画しています。

アイ工務店のコストパフォーマンスの高さは、単なる価格の安さではなく、「価格に対する満足度の高さ」にあります。例えば、広告宣伝費や営業コストを最小限に抑えることで、限られた予算の中でも性能や設備の充実度を維持する仕組みを整えています。これにより、大手ハウスメーカーのようなブランド力には頼らずとも、質の高い住宅を手の届きやすい価格で提供することが可能になっています。グレードの高い設備を導入するには追加費用が必要となる場合が多いですが、アイ工務店では高品質な住宅設備が標準仕様となっているため、最小限のオプション追加で満足度の高い家づくりが可能です。

さらに、アイ工務店の自由設計の強みは「コストを抑えつつ、希望に沿った柔軟なプランニングができる」点にあります。注文住宅では、間取りの自由度が上がるほど価格が高くなる傾向がありますが、アイ工務店は標準仕様の中で細かい設計変更が可能なため、追加費用を抑えながら理想の間取りを実現できます。また、「パーソナルモジュール」を採用することで、空間の無駄を減らし、限られた面積でも効率的に活用できるのが大きな魅力です。

結果として、「限られた予算内で、できるだけ理想に近い家を建てたい」というニーズに応えるハウスメーカーとなります。コストを抑えながらも、自由な設計と充実した標準仕様を兼ね備えた住宅を提供することで、価格以上の満足度を実現しているのが、アイ工務店の最大の強みです。

一条工務店の特徴

一条工務店は、日本国内外で展開している大手ハウスメーカーで、高性能住宅を提供することで知られています。1978年に設立され、注文住宅を中心に展開。耐久性や省エネ性能、快適性を重視した家づくりを行っており、特に「家は性能」を企業理念に掲げています。各種モデルハウスを全国に展開していて、見学や相談を通じて、顧客に最適な住宅プランを提案しています。

一条工務店の会社概要

社名	株式会社一条工務店
本社	東京都江東区木場5-10-10 浜松本社　静岡県浜松市中央区大久保町1227-6
設立	1978年9月
代表者	代表取締役社長　岩田　直樹
資本金	2億7,460万円
従業員	約6,700名
売上	約5,373億円
拠点数	沖縄県・高知県を除く全国約500拠点、19工場

※2024年3月31日現在の数字です。

一条工務店の特徴

圧倒的な高性能住宅

住宅の標準仕様で、HEAT20 G3水準（高断熱・高気密）を満たす性能を提供。ZEH（ゼロエネルギーハウス）にも対応しており、省エネ性能が非常に高いです。数値面でも、住宅の気密性を表すC値（相当隙間面積）も平均実測値0.59㎠/㎡だったり、「アイスマート」はUA値 0.25 W/m²・Kと圧倒的な高断熱を実現しています。一条工務店は施工する全棟において、気密測定を実施しており、性能評価において他のハウスメーカーに比べて頭一つ抜けています。

全館床暖房の標準装備

冬場の快適性を追求するため、家全体に床暖房を標準で導入。寒冷地でも暖かく過ごせる仕様が人気です。リビングはもちろん玄関や廊下、脱衣所やお風呂に至るまで配管が張り巡らされています。足元から温めるため、エアコンのように上下の温度差もつくらずつま先から頭までやさしい暖かさで包み込みます。

エアコンと同じ原理で、空気を圧縮した時に出る熱で温める「ヒートポンプ式床暖房」を採用していて、一般的な住宅に採用されているガス温水式床暖房と比べて、ランニングコストがとにかく安いです。

これに加えて、オリジナルの太陽光発電システム（オプション扱い）を採用することで、日々の電気代を抑えて生活することが可能となっています。

防災性能と耐久性

一条工務店は、地震に対する高い安全性を追求した耐震構造を標準採用しており、繰り返しの揺れにも強い設計が施されています。耐震性に加え、風雨や台風などの自然災害にも耐えられる堅牢な建物を提供しているため、長期的な安心感を得られるのが大きな魅力です。

完全自社工場での製造

高品質な住宅を実現するため、一条工務店は主要な建材や設備を自社工場で一貫して製造しています。これにより、品質管理が徹底され、部材の精度や仕上がりにムラがありません。たとえば、高断熱仕様の壁材や高性能窓も自社で生産しているため、住宅全体の性能が一定水準以上であることが保証されています。さらに、工場での生産体制により、施工スピードの効率化とコスト削減も実現しています。

省エネ設備の充実

環境への配慮と長期的なコスト削減を両立するため、一条工務店は省エネ設備の充実に力を入れています。太陽光発電システムや家庭用蓄電池の導入を推奨し、エネルギー効率を最大化する設計を提案しています。

また、断熱性能や気密性の高さと組み合わせることで、夏は涼しく冬は暖かい住環境を実現。これにより、光熱費を大幅に削減しながら快適に暮らせる住まいを提供しています。さらに、商品によってはZEH（ゼロエネルギーハウス）対応の設計も可能で、未来志向のエコ住宅を実現できます。

一条工務店の一番の強みや押している点

一条工務店の一番の強みは、住宅性能の高さとそれを標準仕様で提供している点です。他社ではオプション扱いとなる高断熱・高気密の性能基準が標準となっています。人気なオリジナルの住宅設備も標準装備としている点は、コストパフォーマンスの面でも優れています。

また、「夏涼しく、冬暖かい」住環境を実現しつつ、省エネ性能を追求しているため、長期的なランニングコストも低く抑えられることが評価されています。

特に「家は性能」という理念に基づいた、性能重視の家づくりが信頼され、顧客満足度が高いことも特徴的です。

まとめ

アイ工務店と一条工務店は、どちらも高性能住宅を提供するハウスメーカーですが、そのアプローチは大きく異なります。

アイ工務店も長期優良住宅の基準を満たし、高気密・高断熱に力を入れていますが、「コストパフォーマンスと自由設計の両立」を重視し、必要な性能を確保しながらも価格を抑え、1mm単位の自由設計を可能にすることで、施主の希望に柔軟に対応できる点が強みです。営業や広告費を最小限に抑える独自の経営戦略により、費用対効果の高い住宅を提供しているのも特徴的です。

一条工務店は「家は性能」という理念のもと、業界トップクラスの断熱性・気密性を誇る住宅を提供し、全館床暖房や高性能窓などを標準装備とすることで、快適な住環境を実現しています。一方で、設計の自由度には制約があり、間取りや仕様の選択肢が限られる点はデメリットです。

標準仕様に関しても、アイ工務店は高品質な標準設備を揃えつつも、施主がコストを調整しやすい柔軟な選択肢を持たせているのに対し、一条工務店は基本的に「フル装備住宅」として高性能な設備が最初から備わっています。

こうした違いを踏まえると、アイ工務店は「価格を抑えながら自由に設計したい人」一条工務店は「住宅性能を最優先し、快適性を追求したい人」、に適しています。

どちらを選ぶべきかは、住まいに求める優先順位によって決まるため、何を重視するのかを明確にしたうえで検討してみましょう。

Q&A

断熱性や気密性を重視したいのですが、アイ工務店でも十分ですか？

アイ工務店も断熱等級5（ZEH基準相当）を確保し、全棟気密測定を実施するなど高性能な住宅を提供しています。ただし、一条工務店のような超高断熱・高気密住宅を求める場合は、一条工務店の方が適しています。

一条工務店は自由設計ができないのですか？

一条工務店は住宅性能を最大化するため、間取りや仕様に制約が多いです。特にモジュール寸法が決まっているため、細かい調整が難しく、施主のこだわりを反映しにくい面があります。

住宅のメンテナンスコストを考えると、どちらがおすすめですか？

両社を比べると、一条工務店は高耐久な外壁や窓を採用しているため、メンテナンス頻度が少なく済みます。一方、アイ工務店も高品質な外壁材や瓦屋根を選べるため、一般的なミドルコストメーカーと比べても比較的メンテナンスコストを抑えることが可能です。

一条工務店の家はデザインが似ていると言われるのはなぜですか？

一条工務店は高性能を維持するために、一定の仕様や設計ルールが決められていて、外観や間取りに共通点が多く、個性を出しにくい点があります。またほとんどの方が外壁にハイドロテクトタイルを採用されます。このハイドロテクトタイルはカラーバリエーションが限られているため、どこかで見たような家に見えがちです。

一条工務店とアイ工務店のアフターサービスの口コミの違いは？

一条工務店は「30年長期保証」や「定期点検」が充実しており、アフターサービスに関して高評価の口コミが多いです。一方で、アイ工務店はアフターサービスの内容がエリアによって異なり、「対応が良い」との声もあれば、「担当者によって差がある」との意見もあります。

選び方のポイント

• 建築初期費用を抑えてコストパフォーマンスを高めたい方はアイ工務店
• 自由設計で理想の家を建てたい方ならアイ工務店
• 業界トップクラスの断熱性や気密性、全館床暖房などの高性能設備を求める方は一条工務店
• 施工体制と品質保証の徹底を求める方は一条工務店