一条工務店の「さらぽか空調」は、快適な住環境を実現する全館空調システム。メリット・デメリット、費用、注意点などを詳しく解説! さらぽか空調導入を検討している方は必見です。
おはようございます。こんにちは。こんばんは。つばめです。
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一条工務店で家づくりを検討されている方は、皆さん耳にしたことがある「さらぽか空調」。具体的にどんな設備で、どのようなメリットがあるのかご存じでしょうか?
一条工務店の「さらぽか空調」について知りたい方に向けて、以下の内容を解説していきます。
- さらぽか空調の仕組み
- さらぽか空調のメリット・デメリット
- さらぽか空調を検討する際の注意点
結論
初期費用・メンテナンスコストが高いデメリットはありますが、さらぽか空調は、快適な住環境を実現できるメリットの方が上回るとおっしゃる方が多いです。
部屋干しをしたり、夏の湿度の高さが気になったりと、自分のライフスタイルに合うならば、さらぽか空調は充分メリットがあると言えるでしょう。
一条工務店はさらぽかを含めて、性能は抜群でおすすめできます!
ただ、やはりコストはかかってしまうので、ご自身の予算としっかり検討してみましょう!
気密性・断熱性が高い工務店もあるので自分の住んでいる地域にないかを探してみましょう。
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一条工務店のさらぽか空調とは?
さらぽか空調は一年中快適な空気を家中に届けられる、一条工務店オリジナルの全館空調システムです。一条工務店の人気のオプションになります。
さらぽか空調は湿度調整ができる換気システムと床下の冷暖房を組み合わせており、この組み合わせは戸建住宅の全館空調システムにおいて世界初です。
どのような仕組み・効果があるのか詳しくお伝えします。
さらぽか空調の設備
さらぽか空調は3つの設備から成り、それぞれの働きによって家中の温湿度をコントロールしています。3つの設備について詳しく解説していきます。
- デシカント換気システム
- 全館床冷房・床暖房
- 天井埋め込み型サーキュレーター
デシカント換気システム
「全館さらぽか空調システム本体」は2つのローターで温湿度をコントロールしていて、外気側にある「デシカントローター」で湿度調節、室内側の「顕熱ローター」で温度を調節しています。
ちなみに「デシカント」とは、乾燥材に水分を吸着させることで除湿する方式です。
夏は外気の湿気を吸着させておいて、室内からの排気とともに余分な湿気を排出。冬は室内排気の湿気を吸着させておいて、外気を取り込むと同時に湿気を室内へ戻す仕組みとなります。
デシカント換気システムによって、夏はさらっとした涼しい空気を、冬は保湿した暖かい空気を室内へ取り込めます!
全館床冷房・床暖房
一条工務店では全館床暖房が標準ですが、さらぽか空調を採用することにより床冷房の機能が加わります。
床下に張りめぐらされた配管を使って、夏は冷水を流すことで家中の熱を吸収。冬は温水を流すことで、床からの遠赤外線と輻射熱によって空間をふんわりと暖められます。
床下配管は部屋の配置によっていくつかのゾーンに分かれているため、ゾーンごとに温度設定が可能です。
天井埋め込み型サーキュレーター
床冷暖房を使うとき、暖かい空気は上に、冷たい空気は下に溜まってしまいます。そこでサーキュレーターを使い、空気をゆるやかに循環させて空間の温度を均一にするのです。
夏場は涼しい空気を部屋中に循環させることによって、体から発せられる熱や湿気を取り除きます。
3つの設備が相互関係となって、家中の温湿度をコントロールし、快適な住環境をつくっているのですね!
さらぽか空調のメリット4選
さらぽか空調を採用することで以下のようなメリットがあります。
- 除湿効果
- 家中快適な室温をキープ
- カビ・ダニの抑制
- 子どもやペットにもやさしい住環境
除湿効果
さらぽか空調の最大のメリットは除湿効果が優れていること。デシカント換気システムにより、湿度を自動的に40〜50%に保ってくれます。
梅雨時期や夏場はさらっとした空気が心地よく、快適に過ごすことが可能です。湿度が高い環境だと人は汗をかきにくくなり、体に熱がこもってしまうため熱中症のリスク上がります。除湿をすることで熱中症対策にもなるのです。
さらぽか空調の除湿効果により、部屋干ししても洗濯物が乾きやすく、生乾き臭などのストレスがなくなります。
部屋干しをすることで衣類への紫外線ダメージがなくなるので、さらぽか空調を採用された方は部屋干しする方が多いです!
さらぽか空調を使えば、梅雨時期のジメジメとした不快感や、洗濯物が乾かない問題を解決することができますね!
家中快適な室温をキープ
さらぽか空調は床の冷暖房によって、24時間365日家中を快適な室温にしてくれます。
全館空調だとエアコンの風が行き届かないトイレや、書斎などの小さなスペースも快適な室温となり、部屋に出入りしたときの温度差を感じなくなります。
夏は床冷房、冬は床暖房と床で温度管理をすることで、エアコンの風が体にあたる不快感も軽減され、ほこりが舞う心配も無くなるり、よりストレスのない住環境をつくることが可能です。
カビ・ダニの抑制
さらぽか空調で高湿・高温の状態を解消し、カビ・ダニの発生を抑えられます。カビやダニの抑制はアレルギーの発症リスクも軽減できるので、健康にもよい影響を与えます。
またさらぽか空調の高性能フィルターは、外気の花粉やPM2.5、黄砂などの有害物質をカットし室内に入れません。万が一、室内に取り込んでしまっても一条工務店の家は換気効率がいいので、有害物質も排気に乗せてきちんと排出されます。
家中の空気がきれいな状態で保てるので、さらぽか空調を採用すると健康にいい家づくりができます。
子どもやペットにもやさしい住環境
環境の変化に弱い子どもやペットも、温湿度が一定の住環境で安心して暮らせます。
例えばさらぽか空調を使用しない場合、大人と赤ちゃんの体感の気温差は7℃以上にもなると言われています。空間の高低による気温差をなくすために活躍するのがサーキュレーターです。
夏は扇風機、冬はストーブなどの冷暖房機器で子どもが怪我をするリスクが無くなるのもさらぽか空調の魅力です。
ペットを飼われている方は、不在時でも暑さ対策でエアコンを稼働しますが、エアコンをつけ忘れてペットが熱中症になってしまう悲しい事故も少なくありません。
エアコンの入り切りを心配しなくても、ずっと適切な気温が保たれるので安心ですね!
さらぽか空調のデメリット4選
一方、さらぽか空調には以下のようなデメリットがあります。
- 初期費用が高い
- メンテナンスコストが高い
- エアコンとの併用を推奨
- 保湿機能が物足りない
初期費用が高い
さらぽか空調はオプションのため追加費用が発生します。金額は坪数×1.5万円。35坪の家だと50万円以上の高額な初期費用が必要です。
さらに、さらぽか空調はランニングコストについても検討しなければなりません。家全体の温湿度を24時間制御するため、電気代が高くなる可能性があります。実際にエアコンと比べると、電気代が約1.5倍に上がるケースも。
ただし、太陽光発電などを検討し家全体の光熱費をきちんと計画すれば、長期的に見るとランニングコストは問題ないでしょう。
家全体の設備とそれにかかる光熱費を、設計段階でしっかりとシミュレーションするのが重要です!
メンテナンスコストが高い
住宅設備は家電同様、耐用年数がある程度決まっています。さらぽか空調に関しては、デシカント換気システムが10年、サーキュレーターは8年です。つまり10年ごとに設備の交換費用が発生する可能性があります。
交換費用はさらぽか空調本体のシステムが約40万円で、サーキュレーターが約3万円。サーキュレーターは家にある台数分の交換費用がかかります。さらぽか空調本体のシステムが故障してしまうと、家中の空調がダウンするだけでなく、高額な修理費が発生します。
10年単位の交換費用や故障時の修理費用を払えるか、メンテナンスコストが高い点も知っておくべきポイントです!
エアコンとの併用を推奨
一条工務店はさらぽか空調に加えて、ルームエアコンの併用も推奨しています。その理由は、全館空調に即効性がないから。すぐに体感温度が変わらないと真夏・真冬には辛いですよね。
実際、外気温35℃を超えるような猛暑には、さらぽか空調だけでは対応できないとの声も。家族が多かったり、暑がりな人がいたりするとエアコンを併用せざるを得ない家庭もあります。
さらぽか空調は床の冷暖房がメインなので、一般的な全館空調ほどの室温調整のパワーはありません。結局エアコンも取り付けると初期費用・ランニングコストが高くなります。
ただし口コミを見ていると、実際はさらぽか空調のみでまかなえており、エアコンを使用していないとの声も多く見受けられました。
さらぽか空調だけで一年中空調ができるかは、ご家庭のライフスタイルや環境など様々な要因によって決まりそうですね。
保湿機能が物足りない
さらぽか空調の保湿機能は、排気の水分をキャッチして室内に戻す仕組み。加湿機能と考えると弱いので冬は乾燥しがちです。
もともと一条工務店の家は換気効率が良く、排気に乗せて余分な湿気も排出してくれるので乾燥しやすいのです。さらぽか空調を使用していても、冬場は湿度が40%以下に下がることもあり、加湿器を導入する必要があります。
さらぽか空調の加湿能力は、あくまで保湿もできるくらいに考えておきましょう!
さらぽか空調の注意点
さらぽか空調を検討するときに知っておきたい注意点を2つご紹介します。
- うるケアとの併用ができない
- 後付けができない
うるケアとの併用ができない
前述のとおり一条工務店の家は、冬の乾燥が気になりがちです。さらぽか空調だけでは加湿・保湿機能が物足りないのですが、さらぽか空調と「うるケア」は併用できません。うるケアとは標準の換気システムに付けられる、全館加湿機能のオプションです。
さらぽか空調は除湿を得意とするシステムなので、冬場の乾燥対策が難しくなります。乾燥対策を重視したい方は、さらぽか空調よりうるケアを採用した方がいいでしょう。
後付けができない
さらぽか空調は後から施工できません。一条工務店の標準仕様は床暖房のみで、床冷房を後から追加できないからです。換気システムも標準仕様ではなく、デシカント換気でないといけません。
建築後に「やっぱりさらぽか空調がほしかった」とならないよう、設計の段階で採用するか判断しないといけないと覚えておきましょう!
まとめ
初期費用・メンテナンスコストが高いデメリットはありますが、さらぽか空調は、快適な住環境を実現できるメリットの方が上回るとおっしゃる方が多いです。
部屋干しをしたり、夏の湿度の高さが気になったりと、自分のライフスタイルに合うならば、さらぽか空調は充分メリットがあると言えるでしょう。
ただしさらぽか空調は後付けできないので、家の住み心地がわからない状態で導入するか判断しなければなりません。ランニングコストやメンテナンスコスト、エアコンの設置など、様々なシミュレーションをして慎重に検討することが重要です。
また、さらぽか空調の効果を実際に体感できるよう、オーナー宅を訪問できるか営業担当者に確認してみるのもおすすめです。
メリットが多いさらぽか空調。ぜひ快適な住環境を手に入れられるよう、検討してみてください!